
輸送品質.com では、『G-MEN』をはじめとしてさまざまなデータロガーを扱っています。よく聞かれるのが「校正はできますか?」という質問。
当社では校正機関とも連携しておりますので、もちろん校正を受け付けています。
そもそも校正とは?
ところで校正とはいったいどんなものか、ご存知でしょうか?
校正とは、JIS規格の計測用語で下記のように定義されています。
指定の条件下において,第一段階で,測定標準によって提供される不確かさを伴う量の値とそれに対応する指示値との不確かさを伴う関係を確立し,第二段階で,この情報を用いて指示値から測定結果を得るための関係を確立する操作。
(JIS Z8103)
小難しく書いてありますが、簡単にいえば、そのロガーが計測した温度や湿度、加速度といったデータが、本当に正しいかどうかを確認する作業のことです。当社で連携している校正機関では、国家基準の標準器を用いて校正を行っています。校正が終了すると、試験・計測報告として校正証明書を発行いたします。
注意したいのは、新しくロガーを購入した場合です。いくら新品でも、その機器が正しく計測できているかは校正をしないとわかりません。測定の信頼性を向上させるためには、新品でも校正する必要があります。
どんなときに校正証明書が必要?
ところで、貴社ではどうしてデータロガーを使用しているのでしょうか?
「輸送時の商品管理のため」
「問題発生時の原因追及のため」
「抜き打ち検査のため」
輸送では、さまざまな業者が関わり、貨物は多くの人の手にわたります。日々たくさんの貨物を取り扱うなか、データロガーは目に見えないところをカバーしてくれる重要な役割を担っていると思います。
荷主様や輸送会社様などに輸送品質が担保されていることを証明するために、計測したデータを外部へ提出する必要があるという企業様がほとんどではないでしょうか。
でも、そのデータを本当に信頼してよいのかどうか、自信を持って言えますか? ここで校正証明書の出番です。校正証明書は、輸送品質の向上に欠かせないものです。
校正の周期
では、どのくらいの頻度で校正をしたらよいのでしょうか?
実は校正証明書に有効期限はなく、校正の周期や頻度はとくに決まっていません。しかし、計測機器の状態を確認するには、定期的に校正することが不可欠です。したがって、自分で校正の周期を決める必要があります。
長期間校正をしていない計測機器のデータは、信頼性が低くなります。かといって頻繁に校正しても、コストがかさんでしまいますよね。
使用環境や使用頻度によっても計測機器に及ぼす影響が異なってくるので難しいところですが、目安として1年に1度の間隔で校正することをおすすめします。まずは基準となる周期で校正を続けてみて、問題がないかどうかを確認し、貴社での使い方にあった校正周期を見つけてください。先にも述べましたが、校正は定期的に行うことが重要です。
校正にかかわるよくある質問
3週間程度です。その間データロガーを使うことができなくなるため、閑散期などを利用し、代用品をご用意ください。当社では代替品の貸出は行っておりませんのでご注意ください。
校正とは、「計測値が正しいかどうか」を確認する作業ですので、修理やメンテナンスは含まれておりません。修理・調整が必要な場合には、別途費用が発生いたします。その場合には改めてご連絡させていただきます。
メーカーでの生産が終了しているG-MEN DR01、DR20、DR100の校正も可能です。
「ロガーをつけているだけではなく、きちんと周期を決めて校正をしています」と胸を張って言えるのは、営業の際、荷主様に対して輸送品質力のアピールにもなります。これを機に、データロガーの管理を見直してみませんか?
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